2024年9月15日(日)ブラックペアン シーズン2の最終回が放映されました。
ブラックペアン シーズン2について、原作を踏まえて2回に渡って勝手に考察をしてきました。
今回は考察について答え合わせをしていきます。
ただの答え合わせでは無く、オリジナルストーリーであるドラマと原作の違いにも触れていきます。
また、ブラックペアン シーズン3はあるのか?
も、合わせて考えていきます。
過去、2回分の記事はこちらからどうぞ!
勝手に考察、ブラックペアン シーズン2 を振り返って(2024年7月21日の記事)
最終回前、ブラックペアン シーズン2 考察と答え合わせ(2024年9月14日の記事)
この記事は2024年9月21日に更新しています。
ネタバレ注意!
この記事は考察とともにドラマのシーンについても解説しています。
まだ、視聴されていない方はネタバレに注意してください。
この記事で分かること!
- 考察と展開予想
- オリジナルストーリーなのか?原作にもある設定なのか?
- 考察の答え合わせ
- 展開予想の答え合わせ
- 続編、ブラックペアン シーズン3はあるのか?
- 考察と最終回の展開予想
- 考察の答え合わせ
- 考察1 天城雪彦と渡海征司郎の関係(双子もしくは血縁関係)を佐伯清剛は知っている。
- 考察2 看護師の猫田麻里は渡海征司郎と連絡をとっていて、その存在を知っている。
- 考察3 佐伯清剛は心臓疾患で病院長選挙戦の途中で倒れてしまい、主治医である渡海征司郎が再び登場して佐伯式で手術をする。天城雪彦と高階権太は助手を務める。
- 考察4 飯沼達次さんが東城大学医学部付属病院に運ばれる。または、天城雪彦が飯沼達次さんを探し出し、ダイレクトアナストモーシスでブラックペアンを取り出す。渡海征司郎と高階権太、佐伯清剛は助手を務める。
- 考察5 結局、院内政争は原作の通りで佐伯清剛は引退。スリジエセンターは建設されず、天城雪彦と渡海征司郎は二人揃って天城雪彦がいた病院へ。
- 最終回の展開予想の答え合わせ
- 続編、シーズン3はあるのか?
- 最後に
考察と最終回の展開予想
2024年7月21日の考察
- 天城雪彦と渡海征司郎の関係(双子もしくは血縁関係)を佐伯清剛は知っている
- 看護師の猫田麻里は渡海征司郎と連絡をとっていて、その存在を知っている
- 佐伯清剛は心臓疾患で病院長選挙戦の途中で倒れてしまい、主治医である渡海征司郎が再び登場して佐伯式で手術をする。天城雪彦と高階権太は助手を務める
- 飯沼達次さんが東城大学医学部付属病院に運ばれる
または、天城雪彦が飯沼達次さんを探し出し、ダイレクトアナストモーシスでブラックペアンを取り出す。渡海征司郎と高階権太、佐伯清剛は助手を務める - 結局、院内政争は原作の通りで佐伯清剛は引退。
スリジエセンターは建設されず、天城雪彦と渡海征司郎は二人揃って天城雪彦がいた病院へ
2024年9月14日の展開予想
考察の答え合わせ
考察1 天城雪彦と渡海征司郎の関係(双子もしくは血縁関係)を佐伯清剛は知っている。
この設定は、オリジナルストーリです。
この考察は2024年9月1日放送の第8話で明らかになりました。
それまでの放送では「手を繋ぐ二人の子供」のシーンが天城の回想として出てきました。
第8話で天城と渡海の育った家で、二人は双子だったことが判明します。
この渡海の実家でのシーンには佐伯教授も登場し、二人の関係を知っているキーマンの一人でした。
考察2 看護師の猫田麻里は渡海征司郎と連絡をとっていて、その存在を知っている。
この設定は、オリジナルストーリです。
原作では渡海が東城大を去った後のことは、原作には出てきません。
分からない。と言うのが正直なところです。
2024年8月18日放送の第6話では猫田看護師は渡海先生と佐伯教授の協力のもと、医師免許を取っていました。
このことから、渡海先生と連絡を取っていたんじゃないかなぁと思います。
猫田看護師が医師になるのは、オリジナルストーリーです。
考察3 佐伯清剛は心臓疾患で病院長選挙戦の途中で倒れてしまい、主治医である渡海征司郎が再び登場して佐伯式で手術をする。天城雪彦と高階権太は助手を務める。
この考察は渡海先生の登場についての考察だったのですが、見事にハズレました。
2024年9月1日放送の第8話で渡海先生が登場しましたが、天城先生を助けるために佐伯教授が呼んだのでした。
この設定はオリジナル ストーリーです。
佐伯先生の心臓疾患はシーズン1で渡海先生が手術をして治っていたのですね。
原作でも渡海先生が佐伯教授を手術して助けています。
渡海先生、再発を予想してすみませんでした。
考察4 飯沼達次さんが東城大学医学部付属病院に運ばれる。または、天城雪彦が飯沼達次さんを探し出し、ダイレクトアナストモーシスでブラックペアンを取り出す。渡海征司郎と高階権太、佐伯清剛は助手を務める。
ブラックペアンを冠する物語だったので、飯沼達治さんが再登場すると考えていました。
また、天城先生が医療事故調査報告書のファイルを探していたと言うこともありました。
こちらも見事にハズレました。
ブラックペアン シーズン2は病院内の政争とは別に渡海一郎先生、渡海征司郎、高階権太そして佐伯清剛の無念を晴らすストーリーになっているのでは?と考えていました。
天城雪彦もまた、渡海一郎先生、渡海征司郎が出来なかったことをやろうとして日本に来たのではないか?と。
この可能性は後で述べますが、シーズン3に期待しています。
考察5 結局、院内政争は原作の通りで佐伯清剛は引退。スリジエセンターは建設されず、天城雪彦と渡海征司郎は二人揃って天城雪彦がいた病院へ。
2024年9月15日の第10話、最終回で明らかになりました。
病院長選挙は原作通りの結果になりました。
江尻教授が病院長となりましたが、スリジエハートセンターは建設されました。
病院長戦の後にスリジエハートセンターが実際に建った設定はオリジナルストーリです。
ドラマでは桜の苗木を植えに行くのは、天城先生ひとりでしたが、原作では世良先生と一緒に行っています。
最後、渡海先生と猫田先生がスリジエハートセンターに就任する。と言う終わり方でした。
天城先生は。。。この後の展開予想の結果で。
以上が5つの考察の答え合わせです。
ここまでで原作が気になった方は以下のリンクから原作を購入できます。
ブレイズメス1990とスリジエハート1991がブラックペアン2の原作となります。
最終回の展開予想の答え合わせ
展開予想1 徳永さんの手術は成功する
これは物語の展開から失敗しては締められないので当然の結果でした。
徳永さんの手術は原作にもあります。
但し原作では、使える血管が無くなり、胃の大網動脈を使うことについて天城は躊躇しています。
躊躇する天城の背中を押したのは高階先生でした。
原作でも天城先生は悪性高熱で唯一の術死を経験しています。
それを思い出して徳永さんの手術が難航しますが、何とか成功させます。
術死した患者については原作には書かれていません。
術死したのは義母だったと言うのは、オリジナルストーリーです。
展開予想2 ブラックペアンの約束は、徳永さんの過去の手術にある
この設定はオリジナル ストーリーです。
徳永さんの冠動脈は雪彦のダイレクト・アナストモーシスのために取っておく。
と言うのが約束だったと考えていました。
徳永さんの冠動脈は真行寺会長と佐伯教授によって、既にバイパス術に使用されていた。
それが、天城司の言った『ブラックペアンの約束は破られた』と。
『ブラックペアンの約束』とは解釈が難しい内容でしたね。
ブラックペアンは、飯沼さんのペアンの件で悩んでいた佐伯先生のために、天城司先生がレントゲンに写らないカーボン製のペアンを開発したのでした。
当時の真行寺外科は「みんな結束して。いい仲間だった」が、仲間の徳永先生が病気になった時、真行寺との約束を反故にしてダイレクト・アナストモーシスを実施した天城司先生を真行寺会長は悔しがっていました。
雪彦を助けるために、仲間を助けるために、ダイレクト・アナストモーシスを成功させようと司先生も必死だった思います。
ダイレクト・アナストモーシスは封印すると言うのが『ブラックペアンの約束』でそれを自ら破ってしまった。
と言うのが、司先生が言った『ブラックペアンの約束は破られた』だったのでしょう。
展開予想3 病院長選挙で佐伯教授は江尻教授に負ける
ここは原作の通りでした。
高階先生、藤原師長(原作では婦長)の裏切りも原作通り。
原作では江尻教授は男性の描写となっています。
病院長選後の展開はオリジナル ストーリーでした。
展開予想4 城東デパートの火災は起こらない
原作では病院長選挙の最中に城東デパートの火災が起こります。
そこで研修医だった速水晃一が大活躍する場面があったのですが、ドラマでは病院長選中のアクシデントとして、繁野結衣ちゃんの病状の悪化になっていました。
ゼネラル・ルージュの活躍がないのは残念でした。
また、繁野結衣ちゃんの件についてはオリジナル ストーリーです。
ドラマの展開上、火災が起こらないことは、ほぼ分かっていました。
展開予想5 繁野結衣ちゃんは天城が助ける
ここはオリジナル ストーリーです。
徳永さんの手術の後、世良先生のピンチに再び天城先生が登場して助ける。
と言うのが、展開予想でした。
繁野結衣ちゃんを助けたのは、直接的には高階先生。
高階先生がエルカノ・ダーウィンで手術をして助けましたが、間接的には天城先生、渡海先生、世良先生も関わっています。
天城先生の「ジュノ、こんな時、渡海先生(二宮和也)だったらどうするんだろう?」の問いに、世良先生は「渡海先生は、どんな状況であれ、患者をひとりも死なせることはありませんでした」と答え、天城先生は高階先生にエルカノ・ダーウィンで繁野結衣ちゃんを助ける様に指示しました。
展開予想6 天城雪彦はオーストラリアに戻り、事故で死んでしまう
この展開はオリジナル ストーリーでしたが、一番あって欲しくない展開でした。
原作では、天城先生はモンテカルロに戻ります。
そして、自身がチャーターしたヘリが海上に墜落して命を落としてしまいます
ドラマでは、海辺を歩いている時に突然倒れてしまうシーンがありました。
また、徳永さんの手術中に胸を押さえるシーンもあり、佐伯教授が持ってきた抗不整脈薬を服用していました。
天城先生の心臓は治っていなかったのでしょう。
そして天城先生から世良先生への手紙
ジュノ、突然僕がいなくなった事で、君はさぞかしスネているだろう。
謝りたいのだが僕はもう死んでいる。もう会うことは叶わない。
その事実がジュノの邪魔になるなら、あのまま屋上でバイバイでいいと思った。
そう、ジュノにひとつ伝えておきたいことがある。ジュノは僕のことを世界で唯一の医者だと言ったが、それは君も同じだ。
ジュノにはジュノの才能がある。真っ直ぐで諦めの悪いジュノにしか治せない患者が必ず世界のどこかに現れる。
そのまだ見ぬ患者のために、これからも医者としてのプライドを世界に見せつけてやれ。
いつか必ず、世界でジュノにしかできないオペをする日がくるはずだ。
なにせジュノは僕と渡海征司郎というふたりの悪魔に愛された世界で唯一の医者なのだから。
ジュノ、お前はいい医者だよ
ブラックペアン シーズン2より
天城先生は自分の生命が長くないことを悟っていたのですね。
そして、世良先生に何も告げずにオーストラリアに帰ってしまった。
一方、世良先生は天城先生がいなくなった事で東城大を去り、地方の病院に行ってしまいます。
北海道と思われる病院名でしたね。
極北クレイマーに続く、意味ありげなシーンでした。
原作でも同様に東城大を去って、富士見診療所に行ってしまいます。
そこで、世良先生は天城先生宛の手紙を書き続けています。
ー 天城先生。
ご無沙汰しております。日本は真冬です。モンテカルロはいかがでしょうか。
先生がモンテカルロに去ってすぐ、佐伯外科は分裂しました。先生が残っておられたらスリジエと三つ巴になり、凄まじい修羅場になったでしょう。
返事は要りません、と言いながら返事を待ち焦がれている自分に気づいてうんざりします。でも、言葉を連ねているうちに、自分の気持ちがはっきりしてきました。
はっきり言います。日本に戻ってきてください。そして私に、手術室から見える海を見せてください。
私は佐伯外科を辞めました。先生のように患者を思い、高い技術に対して高い報酬を堂々と要求する外科医を目の当たりにしたら、他の先生方が色褪せて見えてしまったのです。
私は今、外科から離れ、小さな診療所にお世話になっています。数ヵ月離れただけで、手術が怖くなり始めています。もし私を外科医に戻したいなら、今すぐ日本に戻ってきてください。でないと私は二度と先生のお手伝いができなくなってしまいます。日本への帰り方を忘れたというのなら、以前のようにグラン・カジノまで、お迎えにあがります。
一九九二年二月 世良雅志拝
スリジエセンター1991より
この手紙の後、天城先生からの手紙を花房看護師が持ってきます。(原作通り)
ー 親愛なるジュノへ
モンテカルロは快晴続きで、グラン・カジノも二年の不在がなかったかのように、私のことを受け入れてくれた。モンテカルロ・ハートセンターにも以前と同様の非常勤で復帰し、先々週には久々にダイレクト・アナストモーシスも実施した。つまり、シャンス・サンプルの勝者が久々に現れたということで、私の復調の証に思える。ジュノの手紙は筆無精の私には重圧だ。日本からの手紙は疫病神だから封を切らずに積み重ねていたが、先日、ついに圧力で防波堤が決壊してしまった。
佐伯外科が崩壊したこと、ジュノが佐伯外科を辞めてしまったという報告は驚いた。
だが、ジュノの気持ちはわかる気がする。
グラン・カジノでシャンパンの泡にまみれていても、思い出す光景がある。
桜宮岬に屹立する浄化の塔、スリジエセンターの手術室の窓から見える、太平洋の大海原だ。
モンテカルロで軽やかに過ごしていても、フラッシュバックのようにその光景が浮かんできてしまう。
この幻影から逃れるためには、ジュノとの約束を果たさなければならないのだろう。
一枚目の便箋はそこで終わっていた。めくる指先ももどかしく次の便箋に視線を走らせた世良の目が大きく見開かれる。
二枚目の便箋にはたった一行、こう書かれていた。ー 春になったらドン・キホーテをグラン・カジノまで迎えにくるように。
ユキヒコ・アマギ
スリジエセンター1991より
これが原作で書かれていた、天城先生からの手紙の内容です。
ドラマでは次のような手紙でした。
カジノの特別室までドン・キホーテを迎えにくるように 天城雪彦
ブラックペアン シーズン2より
天城先生を迎えに行った世良先生は、そこで天城先生が亡くなったことを告げられます。
原作通りです。
ドラマでは死因については明らかにされていませんが、前述の通りだと思います。
一気にロスになるシーンに突入してしまいました。
原作通りになって欲しくないと思っていましたので、とても重たかったです。
続編、シーズン3はあるのか?
スリジエセンター1991に続く原作がまだ出ていないので、こればっかりは分かりません。
最終回の終わり方から考察させていただきます。
ラストシーンは数年後のスリジエセンターが出てきます。
世良先生は海の見える手術室で、クラシックをかけて手術を行なっています。
そして桜並木のシーン、渡海先生と猫田先生がいます。
二人とも医師用のスクラブを着ています。
そして渡海先生に猫田先生が白衣を渡します。
そこには東城大のロゴが。
とても意味深いラストシーンで、天城医師の技術や医師としての矜持が受け継がれていることが分かるシーンでした。
ここからは、考察というより希望的観測です。
シーズン3はあると思います。
以下に理由を述べていきます。
- ブラックペアン シーズン2がオリジナル ストーリーで6年の年月を経ていること
6年の間にシーズン3のオリジナル ストーリーを海堂尊先生は書き上げていると思います。
業界屈指の速筆として知られている海堂先生なので、できていることを願います。 - 渡海先生と猫田先生が東城大に戻ってきたこと
スリジエセンターからのシーンは、天城先生の意思を世良先生、弟の渡海先生、猫田先生が受け継いでいく、と言うことだと思います。
が、渡海先生と猫田先生がスリジエセンター(東城大)に戻ってくることから続編への布石だと思っています。
高階センター長はエルカノ・ダーウィンによるダイレクト・アナストモーシスを臨床試験まで漕ぎ着け、全日本医学会・会長として佐伯会長が医療AI研究を支えていること。
では、何故エルカノ・ダーウィンによるダイレクト・アナストモーシスなのか?
私の希望ですが、飯沼達治さんに登場していただいて、体内からブラックペアンが取り出される。
このストーリーでいって欲しい。
ブラックペアンの開発は天城司先生、ブラックペアンを体内に封印したのは佐伯教授、そしてその場に立ち会った、世良先生、渡海先生、猫田先生、高階先生。
天城雪彦のために成功させようとしたダイレクト・アナストモーシス、それに関わった真行寺外科の仲間である、佐伯教授、渡海一郎先生、天城司先生、渡海征司郎先生、皆の思いが詰め込まれている術式。
その術式で飯沼達司さんの大動脈弓部と左鎖骨下動脈を繋ぐ。
そのために、エルカノ・ダーウィンによる臨床試験を繰り返していくストーリーで、最終回にブラックペアンを取り出して、皆の思いが実って本当の最終回を迎える。
これと同時にスリジエセンター1991の続編である、ブラックペアンの完結編が発売される。
完全に個人の主観です。
最後に
ブラックペアンの原作を紹介します。
こちらのリンクから購入できます。
ブラックペアンシリーズはバブル3部作と言われていて、以下の順番で読むと時系列的に網羅できます。
また、ブラックペアンとブレイズメス+スリジエセンターは別の物語です。
ブレイズメスの続編がスリジエセンターとなっています。
興味のある方は以下からどうぞ!
ブラックペアン シーズン1は以下で配信されています。
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ブラックペアン シーズン2公式 X
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