小学生とその保護者必見！バスケットとミニバスの違い

バスケットに年齢制限があることをご存知ですか？

同じバスケットボールでも小学生以下（U12カテゴリー）はミニバスケットボールをプレイすることになります。

お子さんがミニバスをやっているご家庭では既知の事柄ですが、いざルールとなると「ん？」となる方が多いはず。

ミニバスケットのルールは一般のバスケットと違います。
また、使用する道具にも違いがあリます。

どこが違うか確認していきましょう！

この記事は2024年6月に更新されています。

この記事で分かること！

バスケットとの道具などの違い
バスケットとのルールの違い

道具などの違い
ルールの違い

道具などの違い

使用する道具の違いを見ていきましょう。

使用するボールの大きさが違う
ゴールが違う
コートが違う

道具などの違いはこの4つです。

ボールの違い

ボールの大きさは3種類だと思っている人が多いと思いますが、実は5種類なんです。下の表を見てください。

5号	6号	7号	3X3用	NBA認定
約69～71cm	約72.4～73.7cm	約74.9～78cm	約72.4～73.7cm	74.93cm
470〜500g	510〜567g	567〜650g	567〜650g	567〜650g
小学生	中学•高校•一般女子	中学•高校•一般男子•Bリーグ	3X3	中学•高校•一般 NBA

ボールの大きさの違い

5号〜7号が一般的に知られているボールのサイズです。
この他に3X3用とNBA認定球があります。
NBA認定球は、ほぼ7号サイズ、3X3用は6号の大きさで7号の重さになります。

ゴールの違い

ゴールリングの高さが違う

まず、ゴールリングの高さが違います。

ミニバス	バスケット
2.6m	3.05m

リングの高さの違い

バスケットのゴールリングは45cmミニバスのゴールリングよりも高くなります。

バックボードの大きさが違う

また、バックボードの大きさも違います。
バックボードの大きさが違うのは、なんとなく知っていると言う人が多いはず。

ミニバス	バスケット
タテ80cm ヨコ1m20cm	タテ1m5cm ヨコ1m80cm

バックボードの違い

コートの違い

コートの大きさ

まず、コートの大きさが違います。

ミニバス	バスケット
タテ 22m〜28m ヨコ 12m〜15m	タテ 28m ヨコ 15m

ミニバスのコートの大きさはバスケットのコートの大きさより少し小さくてもOKとなっています。
小学生の皆さんは学校によってコートの大きさが違うということを知っておいた方が良いです。

フリースローラインまでの距離

また、フリースローラインまでの距離も違うのをご存知でしたか？
下の表を見てください。

	ミニバス	バスケット
エンドラインからの距離	4.85m	5.85m
エンドラインからバックボードまでの距離	0.85m	1.2m

これを知らない方が結構多いです。
一般ゴールでフリースローの練習をする小学生は、ゴールリングの高さが45cm高いこと、ゴールリングまでの距離が1m遠いことを頭に入れて練習しましょう。

普通に打っても届かないのは当たり前なので、フリースローラインの手前から狙っても良いくらいです。

制限エリアの形

それと制限エリアも違います。
ミニバスでは、昔からある台形でもOKとなっています。

その他、ミニバスに無いもの

スリーポイントライン、ノーチャージセミサークルです。
小学校の体育館にはスリーポイントラインが引いてないのはミニバスのルールからなのです。

小学生の大会の中でもスリーポイントシュートが認められている大会もあります。
大会独自のローカルルールだと思ってください。

ルールの違い

ここからはルールの違いになります。

スリーポイントシュートが無い
試合時間が違う
バックパスのバイオレーションが無い
ディフェンスのルールが違う
選手交代のルールが違う
タイムアウトの回数が違う
キャプテンについての適用がない

などの違いがあります。

スリーポイントゴールの規定が無い

先にも述べましたが、ミニバスにはスリーポイントゴールの規定が無いため、スリーポイントラインがありません。
従ってスリーポイントゴールがありません。

試合時間が違う

1Q、インターバル、ハーフタイムの時間が違います。

	ミニバス	バスケット
各Q	6分	10分
インターバル	1分	2分
ハーフタイム	5分	10分または15分
オーバータイム	3分	5分
1試合の所要時間の目安	1時間30分〜2時間	2時間〜2時間30分

試合時間が違う

バックパスのバイオレーションが無い

ミニバスには元々フロントコートとバックコートの概念がありません。
ですので、バックコートバイオレーション（バックパスのバイオレーション）がありません。
また、8秒ルールもありません。

8秒ルール
バックコートからフロントコートへ8秒以内にボールを運ばなければならない。

24秒ルールも違ってきます。
14秒にリセットされるのはオフェンスリバウンドを取った時だけです。
それ以外は継続か24秒にリセットされます。

24秒ルール
突然ですがココで問題です！

Q:味方がシュート打ちましたがリングに当たって味方がオフェンスリバウンドを取りました。
　この時ショットクロックが18秒残っていました。
　次の内どれが正解でしょう。

１）ショットクロック18秒のままプレイ続行　
２）ショットクロック14秒にリセットしてプレイ続行

A:正解は２）ショットクロックが14秒以上残っていても14秒にリセットされます。
　T.Oの子は間違えないようにしましよう。

ディフェンスのルールが違う

ディフェンスのルールが違うと聞くと「何それ？」となる人が多く、初めて知ったと言う方が多いはず。
ミニバスはゾーンディフェンスが禁止されています。

大きな大会になると、「マンツーマンコミッショナー」と言う人がベンチと反対側のセンターライン付近に立っています。

マンツーマンコミッショナー
試合中、正しくマンツーマンディフェンスが行われているかどうかを確認し、行われていない場合は黄色の旗を振って注意喚起します。
5秒以上黄色の旗が振られた場合、赤色の旗が振られ試合を止めて指導が入ります。

違反を犯したチームのコーチに指導が入り、相手チームのスローインから試合が再開されます。
2回目の指導が入ったい場合、マンツーマンペナルティとなりフリースローが相手チームに与えられ、相手ボールのスローインで試合が再開となります。

マンツーマンペナルティが3回になるとコーチが退場となります。

チームの構成、選手交代のルールが違う

以下はチームの構成についてのルールの抜粋です。
JBA 2023 バスケットボール競技規則ミニバスケットボールにおける適用規則の相違点から引用しています。

登録競技者が10人以上のチームは10人未満で大会にエントリーすることはできない。
また、登録競技者が大会エントリー数の上限を超えるチームは、大会エントリー数の上限に満たない人数のプレイヤーで大会にエントリーすることはできない。

第3クォーターまでに10人以上のプレイヤーが少なくとも1クォーター以上、2クォーターをこえない時間だけはゲームに出場していなければならない。
JBA 2023 バスケットボール競技規則ミニバスケットボールにおける適用規則の相違点

選手交代については「交代が認められる時期」に選手の交代ができます。

第1クォーターから第3クォーターまでは、クォーター間のインターバル中とハーフタイム中のみ選手交代が認められます。
怪我やファールアウト以外の途中交代も認められません。

第4クォーターやオーバータイムでは「交代が認められる時期」以下の時に選手交代が認められます。

ボールデッドでゲームクロックが止まっている時
ファールやバイオレーションの後はレフリーがT.Oに伝達を終えた時
最後のフリースローが成功してボールデッドになった時

但し、第4クォーターやオーバータイムでゲームクロックがクロックが2:00以下の時は、相手チームがゴールで得点してもゲームクロックを止める規定を適用しないため選手交代は認められない。

キャプテンについての適用がない

これ知らない人が多いです。
「えっ？キャプテンいるじゃん。」と言う方が沢山います。

競技規則にはミニバスのキャプテンについての適用はありません。
一般の競技規則にはキャプテンの規定についての適用があり、任務と権限の記載があります。

競技規則にはミニバスのキャプテンについての適用がないことにより、オウンゴールの得点者の規定が変わります。
バスケットではオウンゴールがあった場合の得点者は相手チームのキャプテンになりますが、ミニバスでは得点者に▲の印をスコアシートにつけます。

ミニバスのキャプテンはチームのまとめ役というチームのルールによって、その任務が割り当てられていることが多いです。

タイムアウトの回数が違う

取得できるタイムアウトの回数と時間が違います。
違いは下の表の通りです。

	ミニバス	バスケット	NBA
回数	各クォーター1回オーバタイム毎に1回	前半2回後半3回オーバタイム毎に1回	前後半で7回オーバタイム毎に1回 (第4クォーターは4回まで取得可) (第4クォーターの残り3分以内は2回まで取得可)
時間	各45秒	各60秒	前後半75秒オーバタイム60秒